屋久杉は1993年に世界遺産に登録された屋久島に自生する特別な杉で、屋久島の過酷な環境を数千年も生き抜く力を秘めたパワーウッドです。 この屋久杉は既に採取が終了しており、今ではとても希少価値の高い銘木となりました。
この勾玉を作るにあたり、屋久杉の材料を検討した結果、油木といわれる樹脂油分の多い部分で作る事になりました。この樹脂油分は屋久杉の高樹齢を支えた大切な要因で、香りの強い樹脂油が虫やカビから木を守ってきました。
また、通常の仕上げにはニスやウレタン塗装を行い被膜を作りますが、今回は無塗装の磨き仕上げという、とても作業時間のかかる仕上げ方法を選びました。これは屋久杉本来の香りを楽しむ事を目的とし、人工樹脂によるパワーの遮断を防ぐためです。また、使用経過によりさらに光沢が出て味わい深い風合いを醸し出します。
近年、材料の低品質化や中国での加工により屋久杉製品の安価で粗悪な物が出回る様になりましたが、この勾玉は材料から作りまで拘りぬいた一品です。是非、屋久杉の良さをお楽しみください。